原種、野性らんの本は多数発行されている。
美しい花の写真は人々を魅了する。
ラン作りは殆ど植物分類学者のようである。
だが、それらの本に欠落しているものがある。
自生地におけるランの種子が発芽する「写真」である。
自生地でのプロトコーム!!
例えば身近では・・・・自生地でのネジバナ、アツモリのプロトコーム。
カンラン、シュンランのプロトコーム。
カトレアのプロトコーム。
ここから出発しないと・・・・本当の姿が見えないのではないか?
SUGOI-neは・・・・ランの原点からランの本質、進化に迫ることになる。
上の写真説明 2006年8月7日 月曜日 7:04:07
右側の緑の鉢が2005年SUGOI-neによるCymbidium播種
親株の根元に次々に幼株が出ている。
更に多くのプロトコームが発生。
左側のコンテナ 2006年SUGOI-ne単独による6月5日播種。
8月7日現在で20数個のプロトコーム発生。
この発芽によって、SUGOI-neの材木腐朽菌が「ラン菌」になる
ことが証明された。
この材木腐朽菌が他のランにおいても「ラン菌」になるかどうか?
これから多くのランで試験を重ねることになる。
ランの発芽研究は地道な仕事。
とにかく時間がかかり過ぎる!!
だから「ラン菌」の研究が・・・・誰も行わなかった。
新種の発見の方が・・・・論文書けるもの。
SUGOI-neの開発で、これから多くのランで、特に野性らんで播種実験されることを期待する。
世界中の山も・・・・ランの自生地という目線で見れば、決して広くはない。
商売のタネになる珍しいランの新種など・・・・そんなにあるわけではない。
大型の動物では・・・10年に一つ「ネズミ」の新種が発見される程度。
18、19、20世紀のプラントハンターの足跡は大変なもの。
殆ど漁り尽されている!!
原種そのものを販売する商売というのは、今後も永く続けられるのか?
相当冷静に状況を分析する必要がある。
園芸というのは良く生育することに喜びを感じて成立つ。
この喜びの気持ちが・・・原点である。
商売のタネは・・・SUGOI-neの中に落ちている!!
SUGOI-neを・・・どう使うかによって!!
新しいビジネスチャンスが出てくる可能性がある。
特に・・・エビネ。
名品の保存。 育種、実生苗の育成・・・・外国への普及。
カンラン、シュンランの大量増殖、 簡単な栽培法の確立。
殆どの野性らんの栽培確立。
山野草の中で・・・・相当多くの種類が無造作に栽培出来る。
クリスマスローズの切花栽培。
ブルーベリーの大栽培における高品質生産・・・・などなど。
各種ランの切花生産は勿論のこと・・・・
SUGOI-neの「材木腐朽菌」が想定外の領域に広がる可能性が出てきた。
考察と展望
宇井清太新発見の材木腐朽菌が、Cymbidiumのラン菌になった。
更にSUGOI-neは殆どのラン科植物に素晴らしい生育をもたらすことが実証されつつある。
これは、SUGOI-neの材木腐朽菌がCymbidiumにのみ適合するものではなく、
多くのランに適合することを示すものである。
当初、宇井清太も、この素晴らしい生育は、コンポストの物理的、化学的なものが関与すると考えてきた。
しかし、写真に示すようなリゾーム化、根の菌根化を考察すると、
他のコンポストのような、排水性、保水性、PH・・・などが良好なため、生育が良いとは考えにくい。
宇井清太新発見の材木腐朽菌が生育に深く関与していると考えることが正しいのではないか。
他の多くのランにおいてリゾームの発現はあるのか。
ランの多様な進化の謎が、このリゾームの視点から解明されるかもしれない。
更に、山に花を咲かせる株は既に絶滅したカンランにおいて、
このままリゾームからの幼株採取が進めば、非常に近い将来リゾームすらも絶滅する。
SUGOI-neがカンランのリゾーム形成に画期的な効果があれば、
カンランの大量増殖は可能で、自生地復元の道を拓くことが出来る。
21世紀に・・・何故「原種」ブームが作られたのか。
神が作った美を・・・アレコレ評価するよりも、
自分が見たい「美しい花」を、自分で創ることである。
原種そのもを何年栽培して多くの花を咲かせても、所詮「栽培技術」の領域である。
SUGOI-neの開発は、容易に素晴らしい作りが出来るコンポストである。
恐らく、今後、栽培技術はSUGOI-neの開発で平準化する!!
大鉢栽培は・・・・無造作に可能になる!!
これからは、21世紀のランは・・・・
全てのランにおいてオリジナルが更に重要になる。
原種はあくまでも「育種の素材」である。
ダービーに出るサラブレットを創る・・・・ようなこと。
育種が壁に当たっている?
そんなコとはない。
とにかく育種は20歳頃から「育種家になる・・・」という夢と目的を持たないとダメ。
そういう若い人が・・・日本にいるか?
育種は「カネ」の問題が・・・のしかかるる!!
植物園では壮大な育種は不可能。
自分の力でやれる人でないと・・・・。
40歳、50歳からでは遅い・・・・年齢的に。
自生地復元。
自生地に於いて発芽するのは、一年で何本あるのか?
地域限定に自生するラン。
今年のような集中豪雨に見舞われた年は、殆ど皆無かもしれない。
何千年を経て作られた自生地。
アッというまに絶滅。
SUGOI-neで種子を蒔いて発芽させてみると、
改めて・・・・考えてしまう。
一口に言えば、新種の発見より・・・・
自生地でプロトコームを発見することが、より困難である・・・・ということ。
この意味に於いて、
ここに掲載した写真は貴重なものかもしれない。
SUGOI-ne植えの大型Cymbidiumに
発生したリゾームから、新芽と新根が
発生したもの。
リゾームから新芽と新根が出る!!
新根は普通は新芽の基部から発生する。
SUGOI-neで植えると、これまでのコンポストでは
見られなかった発生形態が発現する。
これが自然の神秘か。
ランの神秘か?
この写真も大型CymbidiumのSUGOI-ne
植えに発生したリゾーム。
自生地では、このようなリゾームが発生
するのか?
Cymbidiumではカンラン、シュンランなどでは
普通に見られるものであるが、ヒマラヤ原産の
大型Cymbidiumの交配親になった原種では、
リゾーム化は殆ど見られないが・・・。
左の写真
SUGOI-neによる大型Cymbidiumのバック吹かし。
リゾームが発生した。
大型Cymbidiumは、水、バーク、軽石などの
コンポストでは、リゾームの発生を見ることはない。
SUGOI-neで植えると、上の写真も、この写真も、
大型Cymbidiumで普通ありえないことが出てくる。
この大型Cymbidiumはトラシアンムとロイアヌムの子孫。
この二つの原種はヒマラヤから中国奥地の四川省まで原産する。
中国奥地ランのカンラン、シュンランと自生地は重なる。
ヒマラヤ、中国の腐生ラン、アツモリなど調査しないと・・・・。
この写真は非常に珍しい写真。
SUGOI-ne植えの根から2個のプロトコームが発生した。
これは大型CymbidiumをSUGOI-neで植えたもの。
ランは菌根、こういうことが自然界でも行なわれているのか?
茎頂、腋芽にも生長点があるが、根の先端にも生長点がある。
Cymbidiumメリクロンにおいて根の生長点からPLBの発生は見られない。
SUGOI-ne植えの大株の根からこのようなPLBの発生は珍しい。
真中の根はリゾーム化した根なのか?
・・・詳しく観察して見ると中心柱があるから根である。
SUGOI-ne播種200日目。
プロトコームの形態は、無菌培養のものと
大きく異なり、リゾーム化がみられる。
右上の写真
更にリゾーム化が進んで約1cmの大きさ。
右下の写真
リゾームから発芽し、
更に新たなプロトコームが発生した。
更に大きくなったプロトコーム。
なんか・・・・小宇宙を見つけたような心境・・・・感動。
宇井清太45年の集大成の感動。・・・・これは「玉」である。
これを見ていると・・・・「花を咲かせる」という栽培法は・・・・小手先と思えてくる。
この生命体は内発からの力で、人間の力で生まれたものではない。
左の写真は播種40日目頃。
右の写真は播種60日目頃。
いよいよ葉緑素が発生。、
この時代になると、相当な環境の変化にも
耐えることが出来るようだ。
ここまでくるまでに、殆どは死ぬ!!
生存確率は1/500000か・・・・?
SUGOI-ne播種40日頃のプロトコーム
球形になりつつある。
この時代は環境の変化に極めて敏感で、潅水に弱く、多湿状態が
半日も続くと・・・死ぬものが続出する。なぜか解からない。
フラスコ培養の場合は全然問題ないのに・・・・。
ここを乗り切れる条件・・・・。
自生地では・・・どうなんだ!!・・・・ラン菌との関係は!!
2006年 SUGOI-neをオートクレーブ殺菌し、無菌培養と同じに播種したが、
上記の状態まで生長できなかった。
この試験によって、プロトコームまでの生長は、SUGOI-neの養分によるものではなく、
材木腐朽菌がラン菌になったことが実証された。
SUGOI-ne播種約30日後のプロトコーム初期。
SUGOI-neの材木腐朽菌がラン菌になり、
養分を供給され始めた状態。


はじめに
Cymbidiumはランの進化の道程を全て現在に保存した種である。
自然界におけるラン科植物が持つ発芽メカニズムには多くの種において未だ謎の部分が多い。
1853年英国のドミニー親鉢播種で発芽に成功。
1910年頃 ナドソンは無菌播種で発芽に成功。
1960年 モレルはメリクロンに成功。
このラン界の三大の大発見は、ランの栽培の歴史に輝くものでる。
これにはラン科植物にのみ見られる発芽メカニズムが深く関係している。
ラン科植物の種子には栄養の貯蔵庫であり、発芽時の栄養補給にになる「胚乳」がない。
このため自力では発芽は不可能である。
ラン菌といわれるある種の腐生菌「材木腐朽菌」が関与し共生関係の上に発芽が可能である。
ここまでは解明されている。
ラン科植物には世界に26000種以上の原種があるといわれている。
その個々のランにおいて、どのような「材木腐朽菌」「ラン菌」と共生しているのか殆ど解明されていない。
ナドソンの無菌播種による発芽は、多くの種において未だ成功していない。
ラン科植物の進化の方向は多様である。
光合成を必要としない「腐生植物」まで作り上げた。
Cymbidium属にはこの葉を必要としないCym macrorrhizonを含む。
したがってCymbidiumの自然界における発芽メカニズムを知れば、
ラン科植物全体のメカニズムを推察できる。
2004年、宇井清太は自生地の埴生を再現したコンポストSUGOI-neを開発した。
2006年6月、この材木腐朽菌によるプロトコーム発生。
SUGOI-neに含む材木腐朽菌が、この試験で「ラン菌」になることを発見した。
この試験研究過程の中で、Cymbidiumの進化の道程を示すものが見られた。
Cymbidiumにはプロトコームからリゾームを形成し発芽するカンラン、シュンランなどがある。
このリゾームは「腐生ラン」に見られる形態で、共生する「ラン菌」から栄養補給され生きつづける。
腐生ランのCym macrorrhizon、ツチアケビ、オニノヤガラ・・・などは、
光合成する葉を持たないで生き継ぐところまで進化した。
何故、Cymbidiumには光合成する葉を持つ種と、リゾームのCym
macrorrhizonが生まれたか。
一属の中にこの二つの方向に進化したランはCymbidiumのみかもしれない。
多くの種において、フラスコの中でのプロトコームからの発芽、メリクロンのPLBからの発芽の中に、
リゾーム状、リゾーム化、カルス化するものが見られる。
2、4−Dの1ppm添加培地ではCymbidiumは殆どカルス化する。
しかし、基本培地では、ヒマラヤ系の原種ではリゾーム化、カルス化する事はない。
バナナ、ココナットミルクなど添加した場合はリゾーム化が多く見られrが、
殆ど染色体異常が見られる。
無菌培養の基本培地ではm殆どリゾーム形成が見られない「大型Cymbidium」において、
SUGOI-neによる発芽ではリゾーム化する。
この「大型Cymbidium」の交配親の原種の山堀株にもリゾームはない。
交配を重ねられた園芸種の「大型Cymbidium」におけるSUGOI-neでのリゾームの発現は、
「先祖がえり」なのか。
これまで、ラン栽培のコンポストにおいて、ランの自生地の埴生「材木腐朽菌」を再現したものはなかった。
この理由で、自然界におけるランの発芽メカニズムは殆ど解明されることはなかった。
SUGOI-neの開発で、これが出来るようになった。
「腐生ラン」も栽培、増殖が可能かもしれない。
絶滅危惧種の増殖、移植も可能になるかもしれない。
2006年8月5日 土曜日 5:53:15
著作権所有者 宇井清太
著作権に関わる全てについて禁じます。
宇井清太
SUGOI-neに見るCymbidiumの
プロトコームとリゾームの発生と形態
konnposuto 128